ライフスパン 老いなき世界 という本を読みました

いや、すごい本に出会いました。( ゚Д゚)

この本を読んだきっかけは、中田敦彦さんのYoutubeで紹介されていたことです。(そればっかじゃん(笑))

「ライフスパン」という本の名前があんまりキャッチーじゃないと思います。タイトルからあんまり何のことかわかりませんよね。

なぜ、年を取るのか。それをどうしたら防ぐことができるのか。

という話です。

私、こういうことにめちゃくちゃ興味があります。(`・ω・´)

健康は、常にポートフォリオの一番上におく。

それが私のポリシーです。

お金があろうと、彼女・彼氏がいようといまいと、家があろうとなかろうと、ブランドものに囲まれようとも

健康がなければ意味がない。

当たり前ですよね?

 

私は高校生まで祖母と暮らしていました。高校生までというのはそのころに祖母が亡くなったからです。

晩年、祖母はアルツハイマー病にかかりました。家でずっと暮らしていて、介護は大変でした。

亡くなる数年前からも、

「入れ歯だと何もおいしくないにゃー。(猫語ではなく名古屋弁)もう死にたいにゃー。」

「どこにも出かけられんのは楽しくないにゃー。死にたいにゃー」

とぼやいていました。「死にたい」と言われるのは辛いことでした。

まぁ、明治生まれの祖母は80歳まで生きたので、大往生と言えるでしょう。

 

一方、父は肺がんで65歳を迎えず亡くなりました。

亡くなる半年前に

「半年後に死にますよ。」

と告知され、ぴったり半年後に亡くなりました。タバコをこよなく愛していたので、当たり前の結末ではあったのでしょう。

半年間の苦しみ様はかなりひどかったです。精神的苦痛・肉体的苦痛、繰り返される抗がん治療。

半年後に自分が死ぬとわかっている世界はどんなものでしょうか??

自分以外の人には半年後にも世界があるのに、自分にはない。絶望ではないかと思います。

私の正直な気持ちを言えば、父がかわいそうでした。父自身はそう思われたくなかったと思いますが…。(みんな、タバコやめようね)

そして、このようには死にたくないと考えることが多くなりました。

特に、がんで亡くなるのは辛いと思います。

今、コロナのことを毎日ニュースで聞きますが、がんで亡くなる人は毎日どのぐらいいらっしゃるのでしょうか。

2019年で約37万人もいらっしゃるそうです。単純に365で割ると、1日1013人の方が亡くなっています。

 

年を取ると飛躍的にがんにかかる可能性が高くなるそうですね。

で、老化という話に戻ってくるわけなんですが。

要は、がん・心臓病・ほかいろいろな病気の根源に、老化がある、ということなのです。

確かに、私の祖母の晩年も、糖尿病・アルツハイマー、あらゆる病気が押し寄せてきていました。

言われてみれば、当たり前なんですが、この本のすごいところは

「老化は晩年の病気の根本原因である。そして、それは治せる。」

ということを、著者のデビッド・A・シンクレアさんの研究成果などとともにこのような仕組みでこうなっている、と書いてくれていることです。

で、その中身なんですが、優しく一般の人にもわかるように書いてくれているわけではなく、めっちゃ専門的なんですよ。(笑)

DNAが~ とか DNAとはそもそもどうやってできていて とか そこから細胞が細胞分裂するメカニズムがどうたらこうたら

なんですが、この本のすごいところは、それをデビッドさんがどういう思考をたどって、どういう研究をしたからそこに行きついたのかというドキュメンタリーや自伝調になってて面白くされているところなんですよ。

「地球に最初に生まれた生命体は、一体どのように生き残ってきたのか?!」

とか興味ありすぎませんか?

まぁ、他の人がどう思うかわかりませんが、私は科学が好きなんで、楽しめました。⊂(^-^)⊃

 

年を取らないことを夢見ることは、なんか悪いことのようにずっと言われてますよね。

手塚治虫の「火の鳥」でも、大体悪役が望むことですよね(笑)

善なる人々はそんな夢を見ないものだと。

その辺も、多分、シンクレア氏は耳にタコができるほど言われてきたのでしょう。

その辺もめっちゃ書かれてます(笑)