サイコロジーって言葉、ちょっと怖くてキャッチーですよね。
日本語で言えば、心理学ってだけなんですが。
この本は、いい本です。( ˊᵕˋ )
お金持ちになる方法よりも、お金をめぐる考え方についての本、という意味でとっても面白かったです。
一瞬話はそれますが、ちょっと前まで言われていた
「若者のブランドもの離れ」
とか、最近あんまり当てはまらないなって感じてます。
今の20台前半ぐらいの若い人ってブランド結構好きって人増えてるよね。
なんの裏付けもありませんが、Youtuberとかがブランドものを一杯身に着けたりしているせいですかね。
で、この本曰く、
「ブランドものとかで身を固めている人はお金持ちではない」
という話です。
「お金を使っている人はお金持ちではない。」
ま、考えてみれば当たり前ですよね(笑)。
2000万円の時計を持っている人は、その人の現金の保有資産が2000万円減っているからです。
お金が減っているんです。
金持ちになるにはお金を使ってはいけないのです。
「は?そんな当たり前のことでしょ?そんなことを知るために、本を読みたくないよ!」
と思うかもしれません。
待ってください!
他にも、めっちゃいいことが書いてありますから~!!(By 波田陽区)
私なりに、読んでよかったなと思うところを抜粋しておきます。
①誰もが0.00000001%の世界で生きている
あなたの個人的な経験が、あなたのお金に対する考え方の8割を形成している。
冒頭の私の「最近の若者はブランドが好きだねぇ」という話も、私の周りの若者のサンプルによるものなので、これがまさにそうですね(笑)。
「人はお金を扱うときにおかしなことをするが、おかしな人は誰もいない。」らしいです。
②成功と失敗には運とリスクが強く影響している
優秀だから成功した、怠惰だから失敗した、というよりもこの世界は運要素が強いという話。
③この世界では、前例のないことが常に起きている
コロナとかもそうだったもんね…。日本では、地震・津波とかもありますし。
「歴史の終わり錯覚」というのがあるらしいです。
今の自分が、何十年後も変わらない価値観でいる、と思うことらしいです。
例えば、弁護士を夢見る10代の少年がいます。猛勉強して弁護士になります。
いざ弁護士になると、長時間労働に追われ、家族と一緒に過ごす暇もありません。そこで彼は、年収は低いが時間の融通が利く仕事に転職します。
だがその後、子どもを保育園に預けるには思った以上にお金がかかり、給料のほとんどが消えてしまうことに気づきます。
そこで彼は、配偶者の収入で生計を立て、自分は仕事を辞めて家で子育てに専念しようと決断します。
彼は「これでようやく正しい選択ができた」そう思います。
しかし70歳になったとき、働かなかったために、老後資金に余裕がないことに気づく…。みたいな話です。
結局、あんまり極端な選択は止めようね、という結論です。
④人間には知らないことを軽視し、知っていることばかりを注目してしまう癖がある
スタートアップ企業が成功するかどうかはその会社がどれぐらい努力するかと同じぐらい、競合他社の業績や市場の変化に左右される、らしいです。
⑤富を築くためには収入や投資リターンより、貯蓄が大事
傲慢にならないこと。富を築くために必要なのは自制心。
⑥お金よりも、人生を自分でコントロールしている人が幸せ
これねー。私、激しく同意します。
1000人の高齢者に聞いたアンケート結果では
・裕福になるために仕事を選ぶべきではない
・欲しい物を買うために仕事につくのはよくない
だそうです。
⑦うまくいかないことがあっても問題ないと考える
99%の事業で失敗しても、1%で成功すればよい。一つの成功のためにいくつもの失敗があるのです。
ところで、私はこういう洋書に出てくる小ネタが結構好きなんですよね。
日本のビジネス書って、あんまり小ネタが出てこないんですけど、洋書のビジネス本って小ネタの宝庫ですよね。
今回の小ネタで一番好きなのはナポレオンの名言
「天才とは、周りの者が正気を失っているときに普通のことができる者」
だそうです。( ˊᵕˋ )