またまたエポックメイキングな機能ができてしまいました…!!!
その名も「スマホ持つだけ日報」。

スマホ持つだけ日報。スマホのセンサーを使って、移動・待機・作業などを自動的に判定
弊社のODIN リアルタイム配送システムなんですが、お客様から要望が多いのが
「スマホ操作が面倒」
です。
ある時、移動履歴という下記のような画面を見ていて思ったんですが、

移動履歴の画面
「ある場所にいて、その時、じっとしているとか、歩いているとか車に乗っているとかがわかるんだったら休憩しているとか、
待機しているとか、仕事で作業しているとかわかるのでは?」
と思いました。
元々、ODINのスマホアプリで歩いているとか、車に乗っているとかを取る機能は何年も前に実装されていて、だいぶ正確に取れることもわかっていました。
皆さんも、スマホの万歩計の機能を使ったことがあるんじゃないかと思いますが、歩いてるかどうか、スマホのセンサーでわかるんですね。
なので、もうスマホを持っているだけで、操作しなくても日報が出来上がるというわけです!
また、運送業の方にとっては、2025年の4月に法律が変わりまして、
荷待ち時間や荷役作業、付帯業務を記録しなければならない
ということになったのです。
元々この法律ができた由来としては、2024年問題などを引き起こしたドライバ―さんの働き方改革の一環で、ドライバーさんの業務効率を高めるためにやりましょうねという話です。
一般の方のイメージだと、ドライバ―さんが労働時間が長いって言うと
「車を長時間運転してるんだろう」
と思われるかもしれませんが、実際は待機時間と言われる、倉庫などで待っている時間、荷物をトラックに積み込むための作業時間などがかなり多くを占めているのです。

トラックドライバーの拘束時間の内訳 荷待ち+荷役が3時間近く占めている
なので、これをまず記録しましょう、ということなんですね。
そして、荷主や運送業の皆様に、これらの荷待ち・荷役時間の短縮の努力義務があります。
しかし、正確な実態を把握せずに、どうやって短縮できるでしょうか。
とはいえ、この法律が始まってから、紙で記録されているケースが多いというのが現状です。
あるいは、デジタコなどで記録するのですが、デジタコは車の中で操作するので、荷役を何分したとかの記録は記憶に頼ってしまうことになります。
なので、スマホを持っていれば、歩いている分は荷役中、じっとしている分は待機中、などが自動的に取れるので、楽だし正確なわけです。
運送業の方向けの機能ではありますが、最近多いお問い合わせは、サービス業や、外回りの営業さんの同行の可視化というのもニーズとして多いです。
このスマホ持つだけ日報により、より詳細に皆さんの行動が大まかなパターンでわかります。
プレスリリースは下記になります。
プレスリリース 【業界初】スマホセンサーを使って移動・待機・作業・休憩を自動判定 新機能「スマホ持つだけ日報」をリリース
さて、恒例の開発裏話ですが、今回も色々と大変でした…。
私が設計、私とS君で実装を行いました。
大変だったのは、この歩いているとか車に乗っているとかの判定が、エミュレータではできないんですよ。
もちろん、テストコードでテストケースは多く作りましたが、現実にスマホを持ってうろうろしたり、車に乗って移動すると、思ってもみない動作になり、それを直すのに長い月日を要しました…。
現実ってやっぱり厳しい(笑)
software in the wildですね。
しかし、法律としてはすでに始まっている話なので、一刻も早く世に出したい、ということでだいぶハードワークな日々が続きました。
手伝ってくれたS君にも感謝です!
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