きっかけは中田敦彦さんの動画でこの本が紹介されていたことです。
Netfilixという会社の、経営に関する本ですね。
正直に言いますと、セクション1は面白かったです。
私自身、今は解約しちゃったけど、NETFLIXが好きだったんですよね。
「全裸監督」とか、地上波では今や絶対見れない作品で、ザ・エンタメという感じと挑戦があってよかったです。
そんなNETFLIXさんの経営にはかなり型破りなところがありまして
①スター以外にはやめてもらう
②業界で一番の給料を払う
③経費規定もないし、休暇規定もない。自由だ~!!
④お互いにフィードバックをしあう。悪いところも率直に指摘しあう
⑤凡庸な結果しか出さない人にはやめてもらう
というのが主なところです。
①の話は私には相当インパクトがありました。
NETFLIXが景気が悪くなったときに、リストラをしたそうです。そこで、
・仕事ができない人
・仕事ができるけど、嫌みなことを言う人
・仕事ができるけど、マイナスなことばかり言う人
の3種類の人にやめてもらったそうです。
そしたらどうなったかというと、めちゃくちゃ会社が仕事しやすくなり、よい会社になったそうです。
うへぇ。
いや~、これねぇ~ 正直なところ、そうだろうとは思いますよ。でも、それを実践して、本にまで書いてくれたことに拍手。なかなかできないことだと思いますから。
外国ではどうなのかは知りませんが、日本って、大体の人が仕事に文句ばっかり言ってますよね。
自分で選んだことなのに、不思議なのですが。
で、仕事に後ろ向きな人々が多いのでマヒしていますが、本来、やっぱり愚痴ばっかり言う人と仕事していて楽しいはずもないし、自分のモチベーションもそがれてしまいます。
そのマイナス効果の絶大なことがわかったわけです。
また、「仕事ができるけど嫌な人」っていますよね。誰もが
「はぁー、あの人いなくなってくれないかな…。」
と思いながらも、「仕事ができる」という理由で放置されている。そういう人も、いなくなったほうがいいんですって。チーム全体の生産性が上がるからです。
④お互いにフィードバックをしあう。悪いところも率直に指摘しあう
ですが、例えば「あなたのこういうところがよくない。」といつでも、どこでも率直に指摘することだそうです。
うへぇ。
これは、①によって、チーム内に「仕事ができる、いい人」しか残らなかったから成り立っていることだそうです。
元ヤクルトの監督だった野村さんの名言に
「一流のやつにしか怒らない」
というのがあります。
人の批判を受け入れることは、一流の人間にしかできないし、一流の人間はそれをもって飛躍するということです。
私も大いに同意します。
批判する側もスタープレーヤーなので、ただ単に人をバンバン批判したいだけの人はいないのがミソ。
人の悪いところを批判したいだけの人は、やめさせられるそうです。
しかしな~。
日本ではこれは無理じゃろ。
アメリカでも、難しそうな気がしますね。カミソリの刃の上を歩くようなバランスが問われるのではないでしょうか。
とはいえ、NETFLIXが大成功しているので、このやり方はアリなんでしょうか。
私は経営に関する本は、自分の会社に何か取り入れることができないかと思って読むのですが、結局のところ、NETFLIXのやり方で会社に取り入れたいと思えるものは次の二つぐらいでした。
・情報を開示する(財務情報など これはかなり前から取り組んでいます)
・上司を喜ばせるために仕事をしないように、部下に徹底させる
これ以外は、あまり私の作りたい会社とは違うなという視点で読んでました。
それで、後半はあまり読む気がしなかったのはあります。