配送済みの配送先を含まずに配送計画を編集できる機能を追加

先日、下記のプレスリリースを行いました。

配送済みの配送先を含まずに配送計画を編集できる「配送先の配送済表示機能」を追加

 

えー、簡単に説明しますと、今日はどこに配送に行くか、という計画を配送会社の方が立てます。

それを配送計画と呼びます。

例えば

「A、B、C、D」

という配送先に行くことにしますよね。

で、配送に出発して、A、Bはもう配送し終わった時に、

「急遽、Xに行ってからYに行ってくれ!」

という話があったときに、もう行ったA、Bは除いて

「C、D、X、Y」

のどれをどう回ったら最短か、というのを計算することができるわけです。

配送済みの配送先

「地味な機能じゃね~??」

と思われたかもしれませんが、この機能、地味ですが画期的なのです!!(`・ω・´)

 

なぜかというと、配送した場所がわかっているシステムじゃないと、これができないんですよ。

弊社の「ODIN リアルタイム配送システム」はそれができるんですね。

これがないと、まず配送計画を作る人が

「どこにドライバーさんがすでに行ったのか」

をドライバーさんに確認し、それからA,Bを目的地から除かないといけません。

この手間って大変なんですよ。

 

今回も、私が設計をしまして、弊社の俊英N君が実装をしてくれました。

爆速で実装してくれて素晴らしいです⊂(^-^)⊃

配送計画の関係を今、ゴリゴリと修正しておりまして、どう修正しているかというと、

「開発しやすい設計」

に変えています。

これからも、どんどん機能強化を行ってまいります。(`・ω・´)

 

 

「エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計」を読みました

いやー、私が紹介するまでもなく、有名な名著だと思いますが。

ほんっといい本。

しかし、超読みにくい。

翻訳のせいもあるのかもしれない。

分厚いのもありますが、7月から読み始めて、なんと8か月もかかりました。(´ω`)

 

ぜひ、プログラミング始めて3年目ぐらいの人たちに読んでほしい。

プログラミングというのは難しいな、と感じ始めた人たちに読んでほしいです。

特に、内容は自分がかかわらない分野の業務システムなどを作るプログラマーにとって必要な知識があります。
とはいえ、C向けのプログラムでも大切な内容も含まれています。

内容は豊富すぎるのですが、あえて私が注目したことをまとめておくと

①その業務分野のプロの話をよく聞くこと。

②言葉の定義をちゃんとする(ユビキタス言語)
〇〇さんの開発しているあの機能とか言わずに、ちゃんと名前にする
そして、共同作業するプログラマー全員がその言葉をちゃんと理解する

③モデルをちゃんと作る
モデルというのは概念。概念がちゃんとしていないと、よいプログラムにならない
ここで、①が重要になってくる。その業務分野のプロの話していることをちゃんと理解して、何が重要なのかをつかむことが大事。

④ソフトウェアを常に進化させ続けるために、しなやかな設計にする
作らないことにはわからないことが多すぎる。(本当に)
常に前進するのを恐れない。

 

特に、私が衝撃を受けたのは③ですね。

モデルとは概念なのだ!!

プログラミングとは、概念を読んでわかるようにすることなのだ!!

 

もうね、ヘレンケラーが

「Water!!!!」

と叫んだような衝撃ですよ。

そういわれればそうなんだけど、地球が大きすぎて見えないように、それに気づいてなかった。

私の今までやってきたプログラミングは小手先だったなと感じました。( ゚Д゚)

やりたいことをやるためにプログラムが存在し、将来の自分やチームメイトがわかりやすいようなコードを志してやってきてましたが、そうか、概念か。

 

逆に言うと、プログラミングをしていて、はっきりしてくる概念もあるわけです。

この体験を最近しまして、今弊社で「ODIN リアルタイム配送システム」にある機能をつけているのですが、そこで、なんか仕様がモヤモヤしているところがあるわけですよ。

コードを見ると、配列でいろいろif文を駆使してなんとかやっている。読むのが大変なやつです。

で、ドメイン駆動設計の考え方に基づいてクラス設計をやり直したら、驚くほどコードがすっきりしまして。

そしたら概念がクリアになったので、仕様がすっきりしました。

そしたら、弊社のソフトウェアが持つ特徴、他のソフトにはなく、うちがお客様に届けるべき価値も明らかになりました。

 

というわけで、杏寿郎、お前もドメイン駆動設計(DDD)をしてみないか。

おススメの本です。

「NO RULES」世界一「自由」な会社、NETFLIX という本を読みました

きっかけは中田敦彦さんの動画でこの本が紹介されていたことです。

Netfilixという会社の、経営に関する本ですね。

 

正直に言いますと、セクション1は面白かったです。

私自身、今は解約しちゃったけど、NETFLIXが好きだったんですよね。

「全裸監督」とか、地上波では今や絶対見れない作品で、ザ・エンタメという感じと挑戦があってよかったです。

そんなNETFLIXさんの経営にはかなり型破りなところがありまして

 

①スター以外にはやめてもらう

②業界で一番の給料を払う

③経費規定もないし、休暇規定もない。自由だ~!!

④お互いにフィードバックをしあう。悪いところも率直に指摘しあう

⑤凡庸な結果しか出さない人にはやめてもらう

 

というのが主なところです。

①の話は私には相当インパクトがありました。

NETFLIXが景気が悪くなったときに、リストラをしたそうです。そこで、

・仕事ができない人

・仕事ができるけど、嫌みなことを言う人

・仕事ができるけど、マイナスなことばかり言う人

の3種類の人にやめてもらったそうです。

そしたらどうなったかというと、めちゃくちゃ会社が仕事しやすくなり、よい会社になったそうです。

うへぇ。

いや~、これねぇ~ 正直なところ、そうだろうとは思いますよ。でも、それを実践して、本にまで書いてくれたことに拍手。なかなかできないことだと思いますから。

外国ではどうなのかは知りませんが、日本って、大体の人が仕事に文句ばっかり言ってますよね。

自分で選んだことなのに、不思議なのですが。

で、仕事に後ろ向きな人々が多いのでマヒしていますが、本来、やっぱり愚痴ばっかり言う人と仕事していて楽しいはずもないし、自分のモチベーションもそがれてしまいます。

そのマイナス効果の絶大なことがわかったわけです。

また、「仕事ができるけど嫌な人」っていますよね。誰もが

「はぁー、あの人いなくなってくれないかな…。」

と思いながらも、「仕事ができる」という理由で放置されている。そういう人も、いなくなったほうがいいんですって。チーム全体の生産性が上がるからです。

 

④お互いにフィードバックをしあう。悪いところも率直に指摘しあう

ですが、例えば「あなたのこういうところがよくない。」といつでも、どこでも率直に指摘することだそうです。

うへぇ。

これは、①によって、チーム内に「仕事ができる、いい人」しか残らなかったから成り立っていることだそうです。

 

元ヤクルトの監督だった野村さんの名言に

「一流のやつにしか怒らない」

というのがあります。

人の批判を受け入れることは、一流の人間にしかできないし、一流の人間はそれをもって飛躍するということです。

私も大いに同意します。

 

批判する側もスタープレーヤーなので、ただ単に人をバンバン批判したいだけの人はいないのがミソ。
人の悪いところを批判したいだけの人は、やめさせられるそうです。

 

しかしな~。

日本ではこれは無理じゃろ。

アメリカでも、難しそうな気がしますね。カミソリの刃の上を歩くようなバランスが問われるのではないでしょうか。

とはいえ、NETFLIXが大成功しているので、このやり方はアリなんでしょうか。

 

私は経営に関する本は、自分の会社に何か取り入れることができないかと思って読むのですが、結局のところ、NETFLIXのやり方で会社に取り入れたいと思えるものは次の二つぐらいでした。

・情報を開示する(財務情報など これはかなり前から取り組んでいます)

・上司を喜ばせるために仕事をしないように、部下に徹底させる

これ以外は、あまり私の作りたい会社とは違うなという視点で読んでました。

それで、後半はあまり読む気がしなかったのはあります。