社長失格

「社長失格」という本を読みました。弊社に面接に来た方が、

「これを読んでITのベンチャーに興味を持った」

と言われていたので、読んでみたいなー と思った次第です。

いや、大変面白く、興味深かったです。普通に小説としても楽しめると思います。

Tech Crunchとかで、毎日どこどこの会社が○億円調達、とか華々しいニュースが踊りますね。

では、その会社って一年後、二年後、三年後どうなってるんでしょう。

イケイケの新規ビジネス→破産 までいたる過程を当事者が生々しく語ってくださったのは、大変貴重なことで、いたく勉強になります。

というわけで、勉強になったこと。

 

①風が吹けば桶屋が儲かる というわけで、世の中ってどこもつながっている、ということを認識したほうがよい

…この小説の中では、この会社が倒産した理由の一つに、銀行の融資攻勢→一転しての貸し渋り がありますが、裏には米国からの政治圧力があったわけですね。

政治の動向、どこかの国の経済のせいで動く景気、そういうのって、弊社のような一零細企業にも如実に影響してきます。

よくよく考えたほうがいいのと、やっぱり新聞はちゃんと読もう!と思う次第です。

ネットニュースばかりだと、政策とか外国の政治のこととかってキャッチーなことしか入ってこないからね~

 

②お金を借りる時には注意しよう

 

③実業が伴わないと結局はダメ…

 

もちろん、ほかにもありますが。

 

ところで、じゃあ「社長合格」ってどういう人なんでしょうか。

私も一応「社長」という肩書の人間ではあります。

人生の先輩や後輩から、社長とはこうあるべきだ!論をよく聞かされます。

 

「社長は朝7時に出勤するものだ」

「社長は誰よりも朝早くきて、夜遅くに帰らねばならぬ」

「いやいや、社長はなるべく会社にいないで、外の勉強会とか、ゴルフとか、パーティーに出て、人脈と見地を広げるべきだ」

「社長が会社にいないほうが、社員が育つんだよ。だからもっと飲みに行こう!!」

「社長はやっぱりゴルフができなきゃ」

「社長は先祖のお墓にお参りしないと」

「社長はプログラムなんて書かなくていいんだよ。中身がわかったら社員がやりづらいだろう?」

「いやいや、社長だってITのイロハぐらいわかっていたほうがいいよ。」

 

どれが本当だと思いますか?

私は、これこそ答えがないことだと思います。

別に勤勉でもない社長さんもいるし、勤勉で料簡がせまい社長さんもいるし、会えば「あー、早く仕事辞めたい」とばっかり言ってる社長さんもいます。

二代目社長で、別に会社に行かなくてもまわる社長さんもいますし、社長さんが出社しないとピリッとしない会社もあるでしょう。

会社ということはあまりにファクターが多すぎると思うんですよね。

 

ちなみに続編もあるようなので、読んでみたいと思います。

 

さてさて、成功→転落というと、ちょっとこのテーマで書きたいこともあるのですが、なんか長くなってきたので、次の機会にします!